【大型犬のお留守番対策】3年間の実体験から学んだトラブル回避術&本当に使えたグッズ7選
大型犬の留守番対策って、本当に難しい。サークルから脱走されたり、家具を壊されたり、思いがけない行動に悩む方も多いと思います。
私自身も、大型犬2頭との暮らしの中で、さまざまなトラブルと向き合ってきました。
・ケージ内がうんちまみれ
・テレビは倒され、コードは噛みちぎられ
・御朱印帳はボロボロ…
でも、諦めずに工夫を重ねてきたからこそ、今では少しずつ快適なお留守番環境を整えられるようになりました。
今では、へそ天で穏やかにお留守番してくれています。

この記事では、私が実際に試してきたお留守番対策や失敗談、役に立ったアイテムを詳しくご紹介します。
「うちも似たような状況かも…」という方のヒントになれば嬉しいです。
大型犬のお留守番は、なぜこんなにトラブルが起こるのか?
大型犬にとってのお留守番には、小型犬とは異なる大きな課題があります。
「ケージに入れておけば安心」とはいかず、現実はもっと複雑で手間もかかります。
ここでは、わが家で実際に起きたトラブルをもとに、大型犬特有の留守番の難しさをお伝えします。
大型犬の留守番トラブルでありがちな3つの原因とは?
ストレス発散不足
大型犬は日常的に運動が必要な犬種が多く、散歩が足りなかったり、頭を使う遊びが少なかったりすると、エネルギーが発散できずに問題行動へとつながります。
特に若い犬や活発な性格の犬は、十分に発散させておかないと、室内で暴れたり、家具を破壊するなどの行動が出やすくなります。
寂しさからの問題行動
飼い主がいない時間が長くなることで、「分離不安」や「孤独ストレス」が原因の行動が増えます。
吠え続ける、ドアや窓を引っかく、家具を壊すなど、不安を紛らわそうとして行動に出てしまうことがよくあります。
暇すぎる
大型犬にとって「暇」は最大の敵です。
特に知能の高い犬種は、何も刺激がないと自分で何かを“仕事”として見つけようとします。
例えば:
- ぬいぐるみを破壊
- トイレットペーパーを引きちぎる
- 家具の脚をかじる
- ごみ箱を漁る
これらは「悪い子だから」ではなく、“することがなさすぎる”ことへの反応なのです。
愛犬のこのサインを上手く対処できていなかった我が家では――
さまざまな対策を試しても、思い通りにはいかない現実が待っていました。
ケージ内がうんちまみれに…
クレートは、本来は犬が安心して過ごせる“巣”のような存在。
私も最初は、「狭くて落ち着ける空間」としてクレートを使っていました。
しかし現実は厳しく、毎回のようにクレート内がうんちまみれ。足で踏み、体中に付着してしまい、帰宅時には掃除とシャンプーの大仕事になっていました。
原因は、大型犬ならではの「体の大きさ」と「排泄リズム」。
クレートの広さが足りないと、排泄物を避けるスペースもなく、結果的に汚れてしまいます。さらに、閉じ込められることがストレスとなり、粗相の頻度が増えることも。
この経験を通して、「安心できる場所のはずなのに、逆にストレスになっているかもしれない」と気づきました。
単に「入れておけばいい」のではなく、「その子にとって安心できる設計」を意識することが大切です。
力も知恵もスゴい!大型犬の「予想外行動」は日常茶飯事
大型犬を迎えてまず驚いたのは、その「賢さ」と「力の強さ」です。
わが家の愛犬も、ドアの開け方をあっという間に覚えてしまい、引き戸やノブ式のドアは自力で開けて侵入してしまいました。
さらに驚いたのは、その力です。55型テレビを前足で押しただけで倒してしまったり、コードを噛みちぎって使えなくしてしまったり…。
大型犬の行動は、ちょっとした好奇心でも家具や家電に大きな影響を与えてしまいます。
このような「予想外の行動」は日常茶飯事。
だからこそ、飼い主側も“される前提”で家の環境を整える必要があります。
事前に想定して対策しておけば、起きるはずだったトラブルを回避できることも多いのです。
予測不能な行動に悩む日々は、「知恵比べ」のようでもあり、飼い主としての成長につながっていると感じています。

罪悪感より“工夫力”が大事だと気づいた日
お留守番中にトラブルが起きると、「こんなに寂しい思いをさせてごめんね」と罪悪感が湧いてきます。
私も以前は、帰宅するたびに申し訳なさでいっぱいになり、「この環境で本当にいいのか」と悩んでいました。
でも、ある時ふと気づきました。
落ち込んでいても、何も変わらない。それなら、「どうすればもっと快適になるか」を考える方がずっと前向きです。
そこからは、グッズを変えてみたり、部屋のレイアウトを工夫してみたりと、できることに目を向けるようになりました。
気持ちが切り替わると、不思議と愛犬の行動にも変化が見えはじめたのです。
罪悪感は愛情の裏返しですが、それを「次の工夫」につなげてこそ、飼い主としての行動が愛犬の安心につながると実感しています。
「クレート」はこう使う!うちの予想外な活用法のご紹介
「中に入れる」はもう卒業。扉柵として活用する理由
一般的にクレートは「犬を中に入れるもの」として使いますが、わが家ではあえてその使い方をやめました。
というのも、中に入れると粗相をしたり、ストレスで吠え続けたりするなど、トラブルが続いたからです。
そこで考え方を変えて、クレートを“柵”として活用する方法にシフトしました。
部屋の入り口やキッチン前に設置することで、物理的に侵入を防ぐ“壁”の役割を果たしてくれます。
頑丈で倒れにくく、意外なほど安定感があるため、大型犬が多少ぶつかってもびくともしません。
重要なのは、「こう使うものだから」と固定観念にとらわれないこと。
その子にとって最適な使い方を見つけることこそ、クレートの真の価値を引き出すコツです。
特に侵入禁止エリアはキッチン!クレート+錠前が最強だった
キッチンは、わが家にとって絶対に入ってほしくない“危険エリア”です。
調味料や生ごみ、犬に有害な食品も多いため、誤飲・誤食を防ぐためにも侵入対策は必須でした。
活躍したのが、リッチェルの3WAYタイプの木製クレート。
本来はサークル用として購入したものですが、現在はキッチンや他の部屋への扉代わりに使用して大活躍しています。
うちのUTA(25kg)でも破壊できなかった、頑丈な木製サークル。インテリアになじみやすく、扉の開け閉めもスムーズです。
しかし、実はこの扉が「上に少し持ち上げると開く」構造になっており、賢いUTAは破壊はできなかったものの、あっさり鼻先で開けてしまいました。
そこで導入したのが、自転車用の金属製のダイヤル式錠前です。
紐や簡易ロックでは噛み切られてしまうため、強度のある鍵でしっかり固定したことで、ようやく突破を防げるようになりました。
「クレート+錠前」は、大型犬の知恵と力の両方に対応できる頼れるコンビです。
賢すぎる愛犬に突破された“ダメだった対策集”も公開します!
ここでは、わが家が過去に試して失敗した“NG対策”もあえてご紹介します。
(1)100円ショップのロック付きワイヤー:あっという間に食いちぎられ、突破されました。
(2)背の高い広めのサークル:ジャンプして外に出れてしまったようで、扉も開けずに脱出されました。
(3)鍵をしない引き戸・押し戸:簡単に開け閉め可能。入って欲しくない場所は鍵をかける必要があります。
こうした“軽い対策”は、大型犬にはほとんど通用しないと痛感しました。
最終的にたどり着いたのが、鍵付きのチェーン+木製クレートの組み合わせです。
知恵・力・行動範囲のすべてに対応できるレベルでなければ、大型犬の突破力には到底かないません。
留守番トラブルは“防げる”!わが家の4つの備え
出発前のルーティンで犬の気持ちが変わる
お留守番中のいたずらや不安行動は、「出かける前の時間の過ごし方」で大きく変わります。
特に大型犬は体力があるため、エネルギーを発散させてから出かけるのが効果的です。
わが家では、朝の散歩を少し長めにして、心身を落ち着かせてから外出するようにしています。
すると、お留守番中の興奮が落ち着きやすくなりました。
ただし、毎回のルーティンが“留守番のサイン”として不安を誘う犬もいます。
そのため、愛犬の反応をよく観察しながら、その子に合ったお別れの流れを見つけることが大切です。
知育トイで「暇つぶし力」を育てる
お留守番中の問題行動の多くは、「退屈」が原因です。
特に大型犬は体だけでなく、頭も使いたがるため、刺激のあるおもちゃが役立ちます。
わが家で愛用しているのは、コングシリーズ。
中におやつやフードを詰めることで、しばらく夢中になって遊んでくれます。
特筆すべきは、その耐久性。3年以上使っていますが、いまだに壊れたことはありません。
使い方としては、中にフードやおやつを詰めてあげるだけで、こちらの負担もほとんどなく、長時間夢中になって遊んでくれます。
また、専用のコングペーストを使えばより一層美味しく食べてもらえて、尚且つこちらも楽に準備ができて一石二鳥の愛用品で、我が家では留守番時の必須アイテムになっています。
こうした知育トイは、精神的なエネルギーの発散にも効果的で、最初の数十分を落ち着いて過ごさせるのにぴったりです。
監視カメラで「今どうしてる?」が見える安心
外出中に愛犬の様子が見えないと、不安になりますよね。
そこで役立つのが、見守りカメラです。
わが家では「TP-Link Tapo C200」を使っています。
留守番中にスマホで様子を確認できる安心感があり、「ウンチまみれになってないかな?」「暴れてないかな?」と不安になることが激減しました。360度見渡せる視野と高画質、動きを検知して通知してくれる機能付きで、スマホからリアルタイムで確認可能です。
吠え始めたタイミングや動き回っている様子がわかるので、必要に応じて家族に連絡したり、帰宅を早めたりといった対応ができます。
飼い主の心の余裕をつくるうえでも、監視カメラは本当におすすめです。
温度・音・光…“人間視点”では分からない犬の快適
人間にとって「快適」な環境が、犬にとっても同じとは限りません。
犬のためには、「刺激の少ない落ち着ける空間」を意識して整える必要があります。
「Nature Remo mini 2」を使えば、外出先から照明やエアコンのON/OFFもスマホで管理できます。
天気や気温に応じて柔軟に調整できるので、帰宅するまで安心です。
犬の快適さを守るには、温度・音・光のコントロールがカギです。
「人間が平気ならOK」と思わず、犬にとってどうかを想像して備えましょう。
わが家の大型犬が突破してきたNG対策集【全公開】
55型テレビが倒壊。大型犬の力は想像以上
ある日帰宅すると、55型テレビが床に倒れ、コードも噛みちぎられて使用不能になっていました。幸いケガはありませんでしたが、部屋はまさに「事故現場」でした。
おそらくテレビに映った自分の姿が気になり、鼻や前足で触っているうちに倒してしまったようです。
この経験から学んだのは、「家具の固定」や「コードの管理」は必須ということ。大型犬の力は想像以上で、ちょっとした刺激が大きな事故につながると痛感しました。
リモコンがバリバリに。魅力的すぎる素材に注意
テレビの次はリモコンが標的に。
ゴム部分はすべて剥がされ、ボタンは噛み潰され、中身もむき出しになって完全に故障。
リモコンは、サイズ・匂い・噛みごたえのすべてが犬にとって「理想的なおもちゃ」のようです。特に手の脂や匂いがついているため、興味を引きやすくなります。
この出来事を通じて、犬の視界の届く場所にモノを置かない習慣の大切さを改めて実感しました。

思い出の御朱印帳が…“大切な物”の置き場所を考える
最もショックだったのは、10年以上かけて集めた御朱印帳がズタズタになっていたときです。
本棚からすべて引き出され、ページは破れ、カバーは噛みちぎられ…完全に修復不能になりました。
暇を持て余した大型犬が静かな部屋で“興味の対象”を探した結果、本棚の扉を自分で開けて中を物色していたようです。
これ以降、わが家では大切なものは「犬の想像力の外」に置くことを徹底するようになりました。扉にロックをかけたり、鍵付き収納を使うなどの対策が、「物の安全=心の安心」につながっています。
まとめ|大型犬のお留守番は「安心環境」と「工夫」がカギ
この記事では、大型犬との暮らしで実際に起きたトラブルや、そこから学んだ留守番対策をご紹介しました。
我が家も最初はテレビが倒れたり、御朱印帳がビリビリになったり…。でも、紹介したグッズや対策を取り入れてからは、安心して出かけられるようになりました。
大型犬ならではの困りごとに対しては、「しつけ」や「我慢」だけで乗り切るのではなく、環境を整えることと、工夫を重ねることが何より大切です。
✔ 本記事のまとめポイント
・物理的なトラブル対策(ドア・窓・コードなど)を第一に
・「しつけ」で済まそうとせず、環境の見直しを
・耐久性のある知育トイで“暇つぶし力”を育てる
・温度・光・音の管理にはスマート家電も活用
・大切な物は「犬の想像の外」に置く
大型犬との生活では、「まさか!」の出来事もたくさんありますが、失敗や工夫を積み重ねることで、少しずつ暮らしやすくなっていきます。
今まさに「うちも大変…!」と悩んでいる飼い主さんにとって、この記事が少しでもヒントや励みになれば嬉しいです。
「これ、うちにもある!」という方も、「まさに今悩んでる」という方も、気になるアイテムがあれば、ぜひリンク先からチェックしてみてくださいね🐾
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